
美咲先生〜!積み立てNISA始めたんだけど、手数料ってどのくらいかかるの?市場平均って何かもよく分からないよ〜

いい質問ね、ペンギン君。今日は積み立て投資の基本である『手数料』と『市場平均』について、やさしく解説していくわよ!
はじめに|投資信託は誰にでも始めやすい。でも…
投資信託は「少額から投資ができる」「運用はプロに任せられる」ということで、初心者の最初の一歩として選ばれることが多い投資商品です。
でも、実際に選ぼうとすると──
- 種類が多すぎて何を選べばいいか分からない…
- 「信託報酬」って何? 手数料って安ければいいの?
- インデックスとかアクティブとか、結局どっちがいいの?
そんな疑問でつまずく人も多いはず。
この記事では、初心者の方が**投資信託を選ぶ前に知っておきたい「3つの視点」**をわかりやすく解説します。
① なぜ積み立て投資で「手数料」が大事なの?
積み立て投資は、毎月決まった金額をコツコツと投資していく方法です。少額からでも始められるため、投資初心者にぴったりのスタイルですが、**運用コスト(手数料)**の違いが長期的な成果に大きな差を生みます。
手数料には大きく分けて以下の3つがあります:
種類 | 概要 | 相場の目安 |
---|---|---|
購入時手数料 | 買うときにかかる | 0〜3%程度(ノーロード=0円も多い) |
信託報酬(運用管理費) | 運用期間中ずっとかかる | 0.1%〜2%程度/年 |
信託財産留保額 | 売却時に差し引かれる | 0〜0.3%程度 |
なぜ信託報酬が大事なのか?
信託報酬は毎日じわじわ差し引かれる“見えない手数料”です。
例えば、毎月5万円を年3%で10年間積み立てると──

手数料 | 10年後の資産額 |
---|---|
0.0814%(低コスト) | 約694万円 |
1.683%(高コスト) | 約638万円 |
差額 | 約55万円 |
- 信託報酬0.5%:約694万円
- 信託報酬1.5%:約638万円
→ 約56万円の差が出ることに!
この差は「将来の目標を叶えるかどうか」に直結します。
つまり、“どれだけ増えるか”ではなく、“どれだけ減らさずに済むか”が鍵なんです。
現在は、**ノーロード(購入手数料ゼロ)**の投資信託も多く、販売手数料は実質無料の商品も増えています。
中でも注目すべきなのが、信託報酬。これは保有中に毎日少しずつ差し引かれる管理コストで、一般的に年0.1〜1.5%程度かかります。

こうした指数は、市場の「平均点」と言えるもの。初心者はまずこの市場平均に連動する投資を目指すのが定石です。
② 短期 vs 長期投資|どっちが自分に合っている?
投資信託は「短期トレードで利益を狙う」ことも「長期でコツコツ増やす」ことも可能です。大事なのは、自分に合った投資スタイルを選ぶこと。
項目 | 短期投資 | 長期投資 |
---|---|---|
投資期間 | 数日〜数年 | 10年以上が目安 |
向いている商品 | テーマ型、レバレッジ型 | インデックス型、バランス型 |
メリット | 利益を早く得られる | 複利効果が活きる、安定成長 |
デメリット | 値動きが激しく損失リスクも高い | 即効性がない、退屈に感じやすい |
ライフスタイルで決めるのがベスト
- 20代〜30代の独身や収入が安定している人:成長型・短期投資もアリ
- 40代以降や家族持ちの人:安定型・長期積立がおすすめ
③ 成長志向 vs 安定志向|リスクの捉え方を明確に
投資信託には「攻め」と「守り」があります。
この違いを知ることで、商品選びがグッと楽になります。
成長志向(リスク許容型)
- 値動きが大きいが、リターンも大きい
- NASDAQ100、AI・半導体などのテーマ型、新興国株式など
安定志向(低リスク型)
- 値動きが小さく、安定した成長を狙える
- 全世界株式(MSCI ACWI)やバランス型(株+債券)、高配当株ETFなど
💡 「自分はどういうタイプか?」を明確にすると、商品選びに迷わなくなります!
④ インデックス投資はなぜ支持されている?
「市場平均に投資する」というシンプルな仕組みのインデックス投資。
- 運用コストが圧倒的に低い
- “プロ”のアクティブファンドの多くが、結局はインデックスに勝てていない(SPIVAレポート参照)
- 長期・分散・積立の相性がバツグン!
じゃあ、どのインデックスファンドを選べばいいの?
代表的な低コスト・高評価ファンドにはこんなものがあります:
- eMAXIS Slimシリーズ(S&P500、全世界株式など)
- SBI・Vシリーズ(米国株、全世界など)
- 楽天・全米株式インデックスファンド(VTI連動)
これらは信託報酬が0.1%台と超低コスト。長期運用に向いています

でも、どのくらいの利回りを期待していいの?株って上下するよね?

市場平均(S&P500)の長期リターンは、年平均6〜8%とされているわ。でもこれはあくまで過去の実績。将来もそうなるとは限らないから、目安として考えてね
積み立て投資の例:20年間でいくらになる?
たとえば月3万円を年利5%で20年間積み立てると…
**→ 約1230万円(元本720万円)**になります!
もちろん投資なので元本割れのリスクはあるものの、銀行に預けるよりはるかに資産形成に向いているのです。
✅ まとめ:投資信託選びの3つの柱を押さえよう
- 手数料を比較し、できるだけ低コストのものを選ぶ
- 投資スタイル(短期or長期)を自分の生活に合わせて決める
- 成長重視か安定重視か、自分の性格と目的に合った方向性を選ぶ
✨ 次にやること
- 証券会社のファンド検索機能で「信託報酬が低い順」に並べてみる
- 自分が「いつまでに、いくら増やしたいか?」を紙に書いてみる
- 月5,000円からでもOK!小さく始めて感覚をつかもう
参考サイト→https://www.smbcnikko.co.jp
まとめ:初心者はまず「低コスト」で「市場平均」に連動するファンドを選ぼう
- 手数料(特に信託報酬)をしっかりチェック
- インデックスファンドを中心に選ぶ
- 過去の市場平均を参考に、コツコツ継続がカギ!

積み立て投資は“時間”を味方にする賢い方法。焦らずコツコツ、まずは少額から始めてみましょうね♪
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